企業ロゴ 企業名前ロゴ [HOME]

熱処理技術講座 >> 「熱処理のやさしい話」

第14章 表面改質

表面改質熱処理について

前述したごとくバルク材の表面も内部も同時に、目的とする特性に変える処理を一般熱処理と呼びましたが、ここでは表面のみを改質する熱処理、特に表面硬化熱処理について概略解説しましょう。

表面硬化の種類について

表面硬化処理には物理的硬化法と化学的硬化法の2つがあります。物理的な硬化法は、表面の化学成分を変えることなく、焼入れだけで硬くする方法です。高周波焼入れ、炎焼入れ、レーザ焼入れなどがあります。化学的な方法は、表面の化学組成を変えて、硬化させる方法で浸炭、窒化、浸硫窒化、ボロナイジング、拡散浸透処理などがこれに該当します。いずれの場合も表面を硬くし、耐摩耗性、耐疲労性、耐食性、耐熱性などの向上が目的ですが、これらの処理のどれを選ぶかは、母材との兼ね合いもあって大切な問題の一つです。

<< 第13章 サブゼロ(深冷処理) 第15章 物理的硬化法 >>
目次へ戻る