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熱処理技術講座

熱処理機械構造用鋼の選び方と熱処理特性

仁平技術士事務所
仁平 宣弘

埼玉県入間市扇台2-5-1
TEL 04-2965-3866
E-mail nobu1031@kna.biglobe.ne.jp

一般機械や輸送用機械などの構造用として使用される構造用鋼。特徴と選び方、性能発揮のための熱処理を知っていますか?わかりやすく解説されています。設計者のみでなく機械製作に少しでも関係のある方必見です。(東部金属熱処理工業組合に無断での掲載、配布、販売を禁止します。)

  • 2

    2.機械構造用鋼の種類

    (1)機械構造用鋼のJIS規格 (2)機械構造用炭素鋼 (3)機械構造用合金鋼 (4)焼入性を保証した構造用鋼

鉄鋼材料は、他の金属材料に比べて加工が容易であり、合金元素の添加や熱処理によって物理的性質や機械的性質を容易にコントロールすることができる。しかも、他の材料よりも安価なため、身近な小物部品から大物部品にいたるまでその構成材料として広く利用されている。一口に鉄鋼材料といっても、その種類は多く、それぞれ特徴も異なるため、個々の製品や部品の要求に応じた適正なものを選ばなければならない。日本工業規格(JIS)でも多くの鋼種が規格化されているが、最近では材料に対する要求がさらに厳しくなっており、JIS以外にも多くの鋼種が製造販売されている。  機械構造用鋼とは、一般機械、産業用機械、輸送用機械などの構造用材料として用いられるもので、キルド鋼から製造されており、使用する際には機械加工や熱処理が施される。熱処理業界における受託加工対象材料の主体をなすもので、焼なまし、焼入れ焼戻し、浸炭焼入れ、窒化処理などが行われており、これらの熱処理によって用途に適応すべく特性が与えられている。

熱処理のやさしい話

東京都城南中小企業振興センター
藤木 栄 著

材料の話から実際の熱処理、試験・検査方法まで幅広い内容が簡潔にわかりやすくまとめられています。 (東部金属熱処理工業組合に無断での掲載、配布、販売を禁止します。)

  • 1

    第1章 鉄鋼材料の誕生

    (1)銑鉄を造る (2)銑鉄から鋼を造る (3)造塊と化学分析 (4)粗鋼から製品までの工程 (5)連続鋳造法
  • 3

    鉄鋼材料とは

    (1)どんな状態で納入されるか (2)種々な鉄鋼材料とその特性
  • 5

    熱処理を知る前に

    (1)金属原子の並び方(結晶構造の話し) (2)鉄原子の並び方(変態の話) (3)固溶体  (4)拡散 (5)凝固 (6)鉄-炭素系平衡状態図
  • 6

    鉄鋼材料の組織とその特徴

    (1)加熱・冷却に伴う組織の変化 (2)等温変態曲線(T.T.T曲線又はS曲線) (3)連続冷却変態曲線(C.C.T曲線)
  • 8

    熱処理を知る

    (1)熱処理とは  (2)熱処理の種類  (3)加熱時間 (4)冷却方法(冷やす温度範囲) (5)冷却方法(冷やし方の3タイプ)
  • 12

    焼戻し

    (1)焼戻しについて (2)低温焼戻し (3)高温焼戻し
  • 14

    表面改質

    (1)表面改質熱処理について (2)表面硬化の種類について
  • 15

    物理的硬化法

    (1)高周波焼入れ (2)炎焼入れ (3)レーザー焼入れ  (4)電子ビーム焼入れ
  • 16

    化学的硬化法

    (1)低炭素鋼 (2)固体浸炭 (3)液体浸炭 (4)ガス浸炭  (5)浸炭窒化 (6)窒化処理 (7)ガス窒化 (8)プラズマ窒化(イオン窒化) (9)塩浴軟窒化 (10)浸硫窒化 (11)ガス軟窒化 (12)ボロナイジング(ほう化処理) (13)炭化物被覆処理 (14)水蒸気処理(ホモ処理)
  • 19

    マクロ組織試験

    (1)マクロ組織試験法 (2)弱酸エッチングによるマクロ組織試験 (3)サルファプリント試験方法
  • 22

    硬さ試験

    (1)ブリネル硬さ試験方法 (2)ビッカース硬さ試験方法 (3)ロックウエル硬さ試験方法 (4)ショアー硬さ試験方法
  • 23

    機械試験

    (1)曲げ試験  (2)ねじり試験 (3)衝撃試験 (4)疲労試験
  • 24

    傷探傷法

    (1)浸透探傷試験 (2)磁粉探傷試験 (3)超音波探傷法