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熱処理技術講座 >> 「熱処理のやさしい話」

第19章 マクロ組織試験

マクロ組織試験

マクロ的組織試験方法には、試料全体の組織を判定するため、目視あるいは低倍率(20倍以下)の拡大鏡を用いる方法と、研磨を行いエッチングして観察するマクロエッチング試験法があります。

(1)マクロ組織試験法
(JIS G0553)

鋼の断面を塩酸、塩化銅アンモニウム、王水などを用い、エッチングして樹枝状結晶、インゴットパタン、中心部偏析、多孔質、ピットなど鋼中に存在する欠陥組織をマクロ的に試験する方法です。被検面の粗さは原則として、JIS B0601に規定されている12.5~25Sに仕上げ、検鏡面が小さい場合は塩酸、大きい時は塩化銅アンモニウムを用います。 処理方法はエッチング液を70~80℃程度に加熱し、組織の出現状況を観察しながら適当な時間浸漬します。組織が出現したら液から取り出し水洗、中和、乾燥して観察します。

(2)弱酸エッチングによるマクロ組織試験

金属組織試験と同様にフェルトによる琢磨仕上げを行います。エッチングは3~10%ナイタルを用いて組織を現出させます。この方法によって偏析、白点きずなどの材料欠陥、高周波焼入れや炎焼入れ層、浸炭、溶接部の組織変化、研摩焼けなどが観察できます。

(3)サルファプリント試験方法
(JIS G0560)

鋼中の硫黄の分布を試験する方法ですが、最近ではほとんど行われていません。省略しますので興味のある方はJISを一読して下さい。

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